山ノオト 食ノオト

山で街で右往左往する日々

Cloud Nine

午後2時過ぎ、ここは裏木曽、小秀山山頂。

f:id:jandy1969:20140524130352j:plain

一緒に登山談義をしていたお二人が下山され、独りになった。

 

今夜はここで泊まる。

f:id:jandy1969:20140524161928j:plain f:id:jandy1969:20140524124125j:plain 

 

 

早速飲む。

f:id:jandy1969:20140524134517j:plain

 

ついさっきまで人で溢れていた狭い山頂も独り占めだ。

f:id:jandy1969:20140524142132j:plain

 

風も無く、時々上空を飛ぶ飛行機の音以外、静寂そのもの。

f:id:jandy1969:20140524144318j:plain

 

群れ飛ぶアマツバメ。近くを飛ぶとビュッという音がする。

f:id:jandy1969:20140524143006j:plain

 

それどころか蝶の羽ばたく音というものを初めて聞いた。

 

 

 

午後4時。

早い夕食

f:id:jandy1969:20140524145534j:plain f:id:jandy1969:20140524151703j:plain

 

 

 

夕方、風が強くなるとともに雲が出てきた。

f:id:jandy1969:20140524154825j:plain

 

夕陽も星空も望めそうにないが、それもまたよし。

 

 

午後6時。

肌寒くなったので早々にシュラフに潜り込んだ。

うとうとしては目覚めを繰り返し、気がつけば真っ暗。

 

午後8時。

小屋の外でガサゴソ音がする。

鹿だろうか、カモシカだろうか、それとも熊だろうか?

確認はしなかった。互いに干渉しないのが一番。

 

暗闇の中で考えた。

今きっと半径数km内には人っ子一人いないだろうな。

本当の孤独がどんなものかはよーく知っている。

これはそれとは違う至福の時。

今は小屋の周りも雲の中。

まさに I'm on cloud nine.

無人島にでも行かなければ体験できない状況にわくわくする。

人口密度1人。いや0.何人か。

f:id:jandy1969:20140525034859j:plain

 

 

翌日午前4時。相変わらず雲が厚い。

ご来光も雲海もあきらめ下山。

f:id:jandy1969:20140525051746j:plain

 

そして人に会うより先に、熊に出会った。

f:id:jandy1969:20140525072337j:plain

 

下山後の水は美味かった。

f:id:jandy1969:20140525073512j:plain

 

 

 

 

 

詳しい山行記録はこちらに投稿しました。

小秀山山頂で至福の夜 [山行記録] - ヤマレコ