山ノオト 食ノオト

山で街で右往左往する日々

修行僧

怖いもの見たさからか、子どもの頃はホラー漫画がけっこう好きだった。

つのだじろう 恐怖新聞、うしろの百太郎。

古賀新一 エコエコアザラク

楳図かずお 漂流教室 など。

当時はストーリーもさることながら絵そのものが怖かった。

楳図かずおの絵はまことちゃんでも怖かった。

が、歳を重ねるとともに恐怖心はなくなり、今ではむしろ

「お化け、幽霊、来るなら来てみろ。」

と、存在するなら見てみたい。みたいな心境になっている。

 

古くからの友人の一人が最近スピリチュアルなことに填っている。

毎日曜日の早朝(4時とか)には、とある神社に参拝に行き、どこそこに霊能者がいると

聞けば飛んでいく。会う度にお祓いだの祟りだのの話を聞かされる。

まあ、それは「ふんふん」と面白半分に聞いているのだが、

最近になって初めて打ち明けられたことがある。

 

「俺さぁ、こすももちゃんに会うと必ず頭が痛くなるんだ。」

「なんで?」

「後ろに修行僧が憑いてて、その仕業。でも悪い霊じゃない。」

 

どんな風に見えるのか絵に描いてみて、と言ったが絵心がないからと断られた。

 

こんな感じか。

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頭痛と修行僧の因果関係もわからないし、霊感の欠片もない僕にとっては

まさに寝耳に水どころか眉唾ものだったが、作り話をする人間でもないので

「何か」が見えているのかもしれない。

先祖に僧がいたわけでもなく、何より、欲にまみれた自分によりによって

修行僧が憑いているとは!

悪い霊ではないということなので守られているんだろうが、できることなら

うしろの百太郎に憑いて欲しかった。

 

 

うしろの百太郎 (KCデラックス)

うしろの百太郎 (KCデラックス)