天から送られた手紙
「雪は天から送られた手紙である。」
ここのところ雪の話題が多い。その名も「雪」という本がある。古い本だが中谷宇吉郎が我々一般人向けに自身の雪の結晶についての研究、雪にまつわる話を書いた名著だ。宇宙のセールスマンと言われたカール・セーガンの著書や、小説のような文章で科学を解りやすく表現する福岡伸一などと通じるものがあると思う。
ちょっと前、TVで九州・雲仙普賢岳の霧氷の異変について放送していた。 最近、霧氷がわずかに変色しているという。溶かしてみると細かな黒い粒が漂っていた。そして成分を調べてみると大量の水銀が含まれていたという。そう、PM2.5などと共に中国から季節風に乗って運ばれてきたものだ。九州、水銀だけでなく、遠く離れた埼玉県加須市でレアアースのひとつで日本では算出されない「ネオジム」という物質の濃度が上がったとも。こうして見ると、もはや日本中に中国からの汚染物質が飛来していると思われる。 (中国からというのは今のところ仮説です)
普段山へ行くときは2リットル程度水を持参する。しかし雪山であれば万が一の場合周りに大量の水があるわけで、そんなに持つ必要はないと思っていた。しかし上の状況にあることを考えると、雪山であってもおいそれと雪を溶かして飲むわけにはいかなくなった。
こんなに美しく見える雪にも。。。