雑念と標高の相関関係
雑念の多い人間。
仕事のこと、過去のこと、彼のこと、彼女のこと、今日の食事のこと、お金のこと。
日常、常に色んな雑念で満ちている頭の中。
山登り。登山口からだんだん標高を上げていくにつれ、そうした雑念が少しずつ消えていく。
山の空気がなせる業なのか?それとも単に苦しくて雑多なことを考える余裕がないのか(笑)?
たぶん両方だろう。
家から車で3時間強。そして歩くこと延べ12時間。
直前に予定変更し、日本最後の秘境、雲ノ平へ。
新穂高から10時間歩いてベースキャンプの三俣蓮華キャンプ場に着いたのが15時。
ここもすでに秘境の雰囲気。
翌朝、黒部源流や9月だというのに霜ばしらを見ながらさらに奥地へ。
槍を背にあるくこと2時間。
雲ノ平山荘が見えた。
どんなに遠くても歩き続ければ着くもんだなー。
すっかり雑念がなくなり、山荘前で珈琲を飲みボーっとする。
時間が止まったようなこの場所に長居したいが、実際には時間は止まってくれない。
祖父岳、ワリモ岳、鷲羽岳と縦走し
ベースキャンプに戻る。
3日目早朝、鷲羽岳に向かう人の灯りが見える。下山も長丁場故、5時出発。
朝の山が一番美しい。
通過地点、双六キャンプ場。昨年はここで事件があったっけな。
本音はこっちに行きたかったな。
最後に槍を拝んで、
雑念がどんどん増えてくるのを自覚しながら下山。
山以外に雑念を消す手段ないのか!?
新穂高に下山してみたら道路という道路は路駐だらけ、トンネルなどは片側通行で大迷惑。
その中に見知った車を発見。それも最も目立つ一角に。らしいなw。
結果的に、直前に行き先を変えたのがよかったわけだ。そして1日早く下山したのも。
制約されてるのは不本意だけど、今回もまた願いをかなえられてよかった。