山ノオト 食ノオト

山で街で右往左往する日々

高島トレイルつまみぐい

まずこちらの地図をご覧ください。

高島トレイルとは

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滋賀県の西北に位置する高島トレイルは、マキノの愛発越(あらちごえ)から今津の山並を経て、朽木の三国岳へ至る80kmに及ぶ道であり、日本列島の日本海側と太平洋側を区切る中央分水嶺の中央部にあって、東西南北の気候や植生を合わせ持つ、とても貴重な存在といえるでしょう。(公式ページより引用させていただきました。)

 

8年ほど前から琵琶湖周辺に通いはじめ、ガサガサやらキャンプやら自転車やらで遊んでいた。で、いつか高島トレイルを歩いてみたいと思いつつ、アクセスやら日程の問題やらでなかなか行くまでに至らなかった。

が、通しで歩かなくてもいいか、と思い昨日行ってみました。特に予定は決めず、

途中でテン泊しながら行けるとこまで行ってみようって感じです。

 

無料駐車場があるというマキノ駅まで車を走らせる。

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マキノ駅到着はAM6:00過ぎ。

早すぎた(-_-;)

トレイル起点の最寄である国境行きのバスの始発が8:43。

せっかちな僕は到底待てない。

予定変更。マキノ高原から登ろう。(この辺がソロのいいところ)

 

メタセコイア並木を抜け、(紅葉にはまだ早かった)

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登山口のあるキャンプ場に到着。

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とりあえず寒風を目指す。

はじめは大嫌いなゲレンデの登り。

これがなぜか足にこたえる。

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背後は靄に煙る里山の風景。日本の原風景のような。

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辛いゲレンデが終わるとしばらく雑木林の木々を縫って歩く。

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このあたりケモノの臭いがすごい。

 

稜線の手前はブナ、ブナ、ブナ。

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あたり一面ぜ~んぶブナ。

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ブナ林を抜けると今度は背丈ほどもあるススキを

掻き分けていく。

 

 

最初の目的地、寒風に到着。

誰もいない。独り占め。

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ここでどっちに向かうかしばらく思案し、人が少なそうな

南の大谷山方面へ行くことに。

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 アップダウンを繰り返しながら気持ちのいい高原のような稜線歩き。

 

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要所要所にこんなリボンがあって道に迷うことはない。

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自分以外誰もいないこんな場所を歩いていると

世界に独りのような不思議な感覚にとらわれる。

小さなことなどどうでも良くなる。山から下りると消えてしまうはかない感覚。

それは決して孤独とかいうことではなく、いい意味で独りだなあと。

(意味不明ですね)

 

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30分程で大谷山へ。背後は今来た寒風。

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 誰もいない山頂でカメラで遊ぶ。

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フィルターなど使ってみた。

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もやっていて伊吹山は見えない。

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たっぷり遊んで次の行先を考える。

さらに南に向かいたいところだが最終的に車まで戻らなければならないことを考え、

戻って赤坂山方面へ。

 

ふと足元を見ると一匹の虫が。

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  オオセンチコガネだ。

ファーブルの昆虫記の冒頭に出てくる糞ころがし、スカラベ・サクレの近縁の糞虫。

転がしこそしないが、スカラベと同じく幼虫のために糞玉を作るらしい。

 

光沢が綺麗。

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赤坂山まではさらに深いブッシュを掻き分けて行く。

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下山後、肘から手首の間がむず痒くなった。後で思い返したら

このときかぶれたらしい。

 

 

赤坂山に着いてみると、今までとうって変わって凄い人の数。

この辺りのメインの山なのかも。

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早々に退散して明王の禿に向かう。

 

ここが明王の禿。この辺りでは珍しく花崗岩の岩肌丸出しのピーク。

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ここまで来て、何となく満足してる自分に気が付く。

テン泊装備を背負ってはいるが、今度また分割で南の方を歩いてみよう、と。

 

再び、赤坂山を越え、粟柄越からキャンプ場へ向けて戻る。

 

赤坂山への登り返しでさすがに足が重くなり、ゆっくり登っていると、一人のお姉さんが

追い越しざまに僕のザックを叩きながら

 

「何キロあんの~?」(関西弁で)

「20kg」(その内水が6キロ)

「ずっと縦走してんの?」

「そのつもりやったけど、帰ろかな~と。」

自分まで関西弁になる。

「心折れたん?」

 

違うっちゅ~の!

 

そうと決まれば下山は早い。

下山後は、ふもとの温泉「さらさ」でまったり。

いい湯でした。

 

 

今回のコースでおすすめは寒風~大谷山まで。

人がいなかったこともあるが両側に琵琶湖と若狭湾が望め、低山とは思えない

爽快な稜線歩きが楽しめます。

 

 

 

今回の歩行距離:約20km

行動時間:7時間(休憩含む)